「季節の変わり目になると、決まって関節が痛む」「気温や気圧の変化で、古傷が痛み出す」「もしかして、これは季節のせい?」
季節の変わり目に起こる関節痛は、多くの人が経験する身近な症状です。しかし、その原因や対策について詳しく知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、季節の変わり目に起こる関節痛について、整形外科専門医が原因から対策、治療法まで詳しく解説します。
季節の変わり目に起こる関節痛とは?
季節の変わり目、特に春や秋は、気温や気圧の変化が大きいため、関節痛を感じやすくなります。これは、関節を取り巻く組織が、これらの変化に敏感に反応するためと考えられています。
季節の変わり目に起こる関節痛の原因
季節の変わり目に起こる関節痛の主な原因は、以下の通りです。
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気温の変化
気温が下がると、関節周囲の血管が収縮し、血行が悪くなります。これにより、筋肉や靭帯が硬くなり、痛みを感じやすくなります。
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気圧の変化
気圧が下がると、関節内の滑液包が膨張し、神経を刺激することで痛みを感じることがあります。特に、過去に怪我をしたことがある関節は、気圧の変化に敏感に反応しやすいと言われています。
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自律神経の乱れ
季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、筋肉の緊張や炎症を引き起こしやすくなります。
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寒暖差
日中の気温と夜間の気温の差が激しいと、体が温度変化にうまく対応できず、関節痛を引き起こすことがあります。
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湿度変化
湿度が高くなると、関節周囲の滑液の粘度が増し、関節の動きが悪くなることがあります。
季節の変わり目に起こりやすい関節痛の症状
季節の変わり目に起こりやすい関節痛の症状は、以下の通りです。
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痛み
関節がズキズキと痛む、または鈍く重い痛みを感じる。
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腫れ
関節が腫れて、熱を持つことがある。
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こわばり
朝起きた時や、長時間同じ姿勢でいた後に、関節がこわばることがある。
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可動域の制限
関節の動きが悪くなり、日常生活に支障をきたすことがある。
季節の変わり目の関節痛の対策・予防法
季節の変わり目の関節痛を予防するためには、日常生活での注意が重要です。
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体を温める
入浴や温湿布などで体を温め、血行を促進しましょう。
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適度な運動
関節周囲の筋肉を柔軟に保つために、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動を習慣にしましょう。
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バランスの取れた食事
関節の健康維持に役立つ、ビタミンやミネラルをバランスよく摂取しましょう。
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十分な睡眠
睡眠不足は、体の免疫力を低下させ、関節痛を悪化させる可能性があります。
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服装に注意
気温の変化に対応できるよう、重ね着などで体温調節をしましょう。
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ストレスを溜め込まない
ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、関節痛を悪化させる可能性があります。
季節の変わり目の関節痛の治療法
季節の変わり目の関節痛の治療法は、症状の程度によって異なります。
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安静
痛みが強い場合は、無理せず安静にしましょう。
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薬物療法
痛み止めや湿布などを使用します。
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物理療法
温熱療法や電気療法などを行い、痛みの緩和や機能回復を目指します。
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注射療法
関節内にヒアルロン酸などを注射し、痛みを緩和します。
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手術療法
関節の変形が進行している場合は、手術が検討されることもあります。
放置は禁物!早めの受診を
「季節のせいだから」と放置せず、早めに整形外科を受診することが大切です。専門医による適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を送ることができます。
大阪鶴橋、玉造の整形外科、山本整形外科では、患者様一人ひとりの症状に合わせた最適な治療法をご提案します。お気軽にご相談ください。