山本整形外科|東成区鶴橋の整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・スポーツ整形外科|痛風

痛風

痛風とは

痛風とは

血液中の尿酸値が過剰に高まる(高尿酸血症)と、関節に尿酸の結晶が沈着することがあります。この尿酸結晶が炎症を引き起こし、発作的に強い痛みが生じる疾患が「痛風」です。足の親指の付け根に発症することが多い疾患ですが、他の部位(足の甲、膝関節、手、肩など)にも発症することがあります。

主な症状

主な症状

「患部が風に当たるだけでも痛い」と表現されるほどの強い痛みと関節の腫れが特徴で、ある日突然発作的に生じます(※)。足に生じた場合であれば、痛みで数日は歩けないほどになることもあります。
(※)前兆として関節のほてり、違和感(ムズムズとした感覚)が生じることもあります。
基本的に痛みは徐々に引いていきますが、放置すると上記の発作が再発することもあり、繰り返すごとに症状が悪化していきます。
痛風の発作は日常生活に大きな影響をもたらすことになるため、きちんとした治療が必要になります。

原因

尿酸は体内でプリン体を分解した際に生じる老廃物のことです。主に肝臓で分解され、腎臓で尿となって体外に排出されます。この代謝が正常に行われないと高尿酸血症を引き起こし、やがて痛風の発作へと至ります。
一般的に、以下が高尿酸血症を引き起こす要因として挙げられます。
生活習慣:肥満や運動不足などの不健康な生活習慣、プリン体の多い食品の過剰摂取
代謝異常:肝臓や腎臓の機能の低下
遺伝的要因:遺伝的に体が尿酸を過剰に作りやすい、尿酸を排泄する機能が弱いなど

痛風と生活習慣

いくつかの要因がある痛風ですが、とくに生活習慣の影響を大きく受けます。プリン体を多く含む食品の摂取を適量に抑え、適度な運動や体重の管理を行うことは痛風の予防に効果があります。

プリン体を多く含む食品

肉類:とくにレバーなどの内臓類
魚介類:とくにエビ、タコ、白子、あん肝など
アルコール:とくにビール、日本酒、紹興酒、ワインなど。

治療

急性症状の緩和

症状や血液検査、尿酸値の測定、炎症反応によって痛風の診断を行います。症状の原因が痛風であると診断した場合には、まずは消炎鎮痛剤を用いて患部の痛みと腫れなどの急性症状を抑えます。

尿酸値のコントロール

痛風治療においては血液中の尿酸値をコントロールする必要もあります。血液中の尿酸値を下げる薬を用いて、高尿酸血症の治療を行います。
なお、急激に値を変動させると再発作の恐れがあるため、上記の急性症状が治まるのを待ってから治療を行います。

生活習慣の改善

生活習慣に原因がある場合は、症状の緩和や尿酸値のコントロールを行っても痛風が再発することがあります。痛風の再発防止のためには、プリン体の制限や水分摂取量の調整、肥満・運動不足の改善など、生活習慣を見直す必要があります。

痛風の治療は内科?整形外科?

痛風の発作を起こした際に、内科と整形外科のどちらにかかったらよいかで悩む方も多いと思います。どちらの科でも検査・治療は可能ですが、整形外科は痛みを的確に和らげることに長けています。痛風の痛みが生じているのであれば、まずは整形外科にご相談いただくことをおすすめします。
しかし、痛風の治療には定期的な通院が必要となるため、通院のしやすさで診療科を選んでまったく問題ありません。

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