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股関節の痛み

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股関節の痛みの種類

大腿骨頭壊死

大腿骨頭は、大腿骨の先端にある丸い部位のことです。股関節にある大腿骨頭の血流が悪くなり、血が通わなくなったことで骨壊死が生じる疾患が「大腿骨頭壊死」です。壊死した骨が骨折したり、潰れたりすることで股関節に痛みが生じ、ひどくなると歩けなくなることもあります。
なお、大腿骨頭が壊死しただけでは痛みが出ないため、痛みが出てはじめて骨壊死に気づくというケースも少なくありません。

原因

ステロイド剤の使用、アルコールの多飲などが骨壊死に関係すると言われていますが、壊死の原因の詳細は分かっていません。一方で、骨折などが原因で発症することもあります。

治療

早期の段階であれば、安静にして負担を軽減し、痛みを和らげるための鎮痛剤や抗炎症剤を使用して経過を見ます。
壊死の範囲が広く、痛みが激しい場合などには手術を行うこともあります。手術では、壊死した骨の一部を除去したり、人工の大腿骨頭を挿入したりします。

滑膜炎(股関節滑膜炎)

滑膜は関節を内側から包み、関節内の摩擦を減らしてスムーズな動きをサポートします。この滑膜が何らかの理由で炎症を起こしている状態を「滑膜炎」と言います。
股関節で滑膜炎が起こると、歩行時や運動時に関節の痛みを感じます。進行すると安静時や日常生活でのちょっとした動作でも痛みが生じるようになります。

原因

滑膜炎の原因は外傷や過負荷、細菌・ウイルス感染、免疫異常などさまざまですが、とくに免疫異常が原因で慢性化したものを「関節リウマチ」と呼びます。関節リウマチでは周囲の骨まで破壊されることがあり、場合によっては全身症状が起こることもあるので注意が必要です。

治療

痛みが少ない段階であれば、リハビリを行って痛みを抑え、股関節の可動域を維持するようにします。また、抗炎症剤を用いて炎症と痛みを抑えることもあります。

股関節唇損傷

股関節唇は、骨盤側の骨の受け皿を構成する軟部組織のことで、股関節を安定させる働きをしています。この股関節唇が損傷し、痛みや関節可動域制限が生じることを「関節唇損傷」と呼びます。
股関節唇が損傷しただけでは症状が出ないことも多く、自然に治癒するので気が付かない方も少なくありません。しかし、不安定な関節は変形性関節症を進行させる要因にもなるので注意が必要です。

原因

主にスポーツなどによる外部からの衝撃が原因となります。

治療

股関節唇損傷は自然治癒することが多いため、初期の段階であれば、安静にして関節に負荷をかけないようにして経過をみます。痛みがある場合には消炎鎮痛剤やステロイド注射を行うこともあります。リハビリによる関節のポジショニング調整や、トレーニングによる骨盤と股関節の安定性強化も効果的です。

変形性股関節症

大腿骨と骨盤との間にある軟骨が擦り減ったことで炎症を起こし、痛みを生じる疾患です。長時間の歩行時や運動時に痛みが起こり、腰の曲げ伸ばしや動かしにくさに繋がります。悪化すると持続痛や夜間痛に悩まされることもあり、日常生活にも大きな支障をきたします。

原因

子どもの時の怪我や発育障害などの後遺症が原因で発症することが多いほか、体重の増加、上述した大腿骨頭壊死症などが原因になることもあります。

治療

生活の中で股関節にかかる負担を減らすよう生活指導を行います。痛みを緩和し関節の可動域を改善するためには、股関節周りの筋力を強化するトレーニングやストレッチ、適度な運動(関節に負担をかけない水中運動を推奨)などが効果的です。
上記の治療を続けても効果がない場合には、手術によって人工関節の埋め込みや関節形成手術などを行い、関節機能の回復を図ることもあります。

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