山本整形外科|東成区鶴橋の整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・スポーツ整形外科|下肢の痛み

下肢の痛み

  • HOME>
  • 下肢の痛み

下肢の痛みの種類

脛骨疲労骨折

脛骨疲労骨折

骨折の中でも、繰り返し負荷がかかることで生じたものを疲労骨折と言います。脛骨疲労骨折は主にスポーツが原因で生じ、膝下や脛に痛みが出ます。
軽度であれば症状は運動中、あるいは運動後の痛みのみですが、重症化すると常に痛むようになり、運動が困難になります。
なお、痛みが出る部位によって「疾走型」「跳躍型」「後内側型」に分けられ、骨折を誘発する動作や治癒のしやすさが異なります。

原因

スポーツなどによる負荷の蓄積が原因となるケースが多いです。

治療

悪化すると完全骨折に至り、治療が難しくなるので早めの治療が大切です。骨折部位や症状の程度によりますが、基本的には一定期間の安静を保つことで治癒が見込めます。
スポーツをされる方の場合は練習の中止が必要となります。疲労骨折の種類と程度によっては、比較的早期の練習再開が可能です。

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

脛の内側中下1/3の部位に痛みが生じる疾患で、主にスポーツによる脛部への負荷が原因で起こります。ジョギングやマラソンなどのほか、テニス、バスケットボール、サッカーなどの瞬発力が求められるスポーツをしている方に好発する傾向があります。

原因

脛骨疲労骨折と痛む部位や症状がよく似ていますが、脛骨疲労骨折は症状が片足にのみ出ることが多いのに対し、シンスプリントでは両足に認められるという違いがあります。それぞれで対応が異なるため、明確な区別が必要です。

治療

基本的には一定期間の安静を保ち、適宜ストレッチを行うことで症状の改善を目指します。脛骨疲労骨折と異なり、症状が軽度であれば練習を制限する必要はありません。しかし、安静時にも痛むような重症の場合はこの限りではありません。

足関節捻挫

足首をひねったことで生じる怪我のことです。足首に痛みと腫れが生じ、足首を動かす際に痛みが強まることがあります。また、重度のものだと腫れや内出血が見られることもあります。
日常生活やスポーツ時の怪我として非常に多い一方、外傷に比べて生活に支障が出にくいのが特徴です。軽視されがちですが、不適切な処置のまま放置すると痛みが長く残り、その後の治療が難しくなることもあります。痛みが長引く場合は、きちんとした診察を受けることをおすすめします。

原因

転倒などによって足首に強い負荷がかかり、関節が損傷することで起こります。関節の損傷が積み重なると変形性関節症に繋がることもあるので、たかが捻挫と侮ってはいけません。

治療

軽度であれば数日から数週間程度で治癒することが多いです。場合によってはサポーターを装着することもあります。
重度の捻挫の場合、靭帯の損傷・断裂が生じている可能性もあります。ギプスで足首を固定して経過を観察し、適宜リハビリを行います。

足底筋膜炎

足裏には、かかとの骨から足の指の付け根にかけて「足底筋膜(そくていきんまく)」という腱が広がっており、歩行時の衝撃を吸収する働きをしています。この足底筋膜に負荷がかかりすぎたことにより、働きが低下し炎症を起こした状態を「足底筋膜炎」と呼びます。「足のアーチ構造がくずれている状態」と言えるでしょう。
歩行時やランニング時など、足裏に体重がかかったときに起こるかかと付近の痛みが特徴で、慢性化するとかかとの骨に棘が生じ(骨棘)てさらに痛むようになります。

原因

スポーツによるオーバーユース(使いすぎ)が主な原因ですが、長時間の立ち仕事が原因で発症することもあります。また、足の形(外反母趾など)や足の筋力低下、合っていない靴の使用なども影響します。

治療

足裏にかかる負担を減らすことで改善が見込めます。足の裏とふくらはぎのストレッチや、足関節付近の筋力を強化することも効果的です。使用している靴や普段の姿勢、スポーツ時のフォームの見直しも重要です。
足の形が影響している場合は、そちらの対処を行います。

外反母趾

足の親指(母趾)が足の内側(小指側)に向かって曲がっている状態を指します。親指の付け根部分が外側にズレることで痛みや腫れが生じ、靴を履いた状態での歩行に影響が出ます。

いわば「足のアーチ構造がくずれている状態」で、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになるため、早めの治療をおすすめします。

原因

ハイヒールなどの先の細い靴を履くことで指が圧迫されて変形を助長します。そのため、外反母趾は女性に多くみられます。

治療

軽度であれば、適切な靴の選択や装具療法によって足の変形を予防します。なお、靴は幅広のものを選べばよいというわけではないので、医師と相談のうえで足の特徴に合わせた靴を選択する必要があります。
靴を脱いでも痛むほど変形が進んだ外反母趾の場合には、手術が必要となることもあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

腰から足の先にかけて通っている神経のことを「坐骨神経」と呼びます。この坐骨神経がなんらかの理由で圧迫されると、痛みやしびれ、麻痺などが起こり、これらの症状を総称して「坐骨神経痛」と言います。
坐骨神経は人体の中で最も太く長い神経であり、圧迫が起きている部位によって症状やその程度は異なります。原因となる疾患によっては、歩行障害や排泄障害を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

原因

坐骨神経痛はさまざまな疾患の所見の一つです。原因となっている疾患を正確に見極めたうえで、適切な処置が必要となります。

治療

坐骨神経痛は特定の疾患を指す言葉ではありません。原因となる疾患によって対処が異なります。誤った対処により症状を悪化させてしまうこともあるので、安易な自己判断は危険です。
腰から下肢にかけての違和感が生じた際は、できるだけ早く医師の診察を受けてください。

有痛性外脛骨

外脛骨は、足の甲の内側(内側のくるぶし部)に生じる過剰骨のことで、存在する人といない人とがいます(存在すること自体は異常ではありません)。「有痛性外脛骨」とは、文字通りこの外脛骨が痛む疾患で、成長期の子ども、とくにスポーツをされている方に多くみられます。
痛みの程度は「押すと痛い」「つま先立ちをすると痛い」という方から、「足を少し動かしただけでも痛い」「夜間痛がある」という方までさまざまです。

原因

過度な運動や外傷による炎症が原因であると考えられています。

治療

一定期間の安静とリハビリによって症状が改善できる場合が多いです。痛みや炎症がひどい場合には、消炎鎮痛剤やステロイド注射を行うこともあります。

06-6971-6252

初診専用WEB予約※リハビリはこちらから
予約できません