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リマウチとは
「リマウチ」は厳密には診断名ではなく、さまざまな種類のある「リマウチ性疾患」の総称のことです。リマウチ性疾患には関節や筋肉、骨などの痛みという共通点こそあるものの、その症状や原因は多岐にわたり、整形外科で専門的に治療が可能なものから、内科の診療が望ましいものまでさまざまです。
一般的にリマウチというと「関節リマウチ」のことを指すことが多く、事実、関節リマウチはリマウチ性疾患の中でもかなり患者様数の多い疾患です。
山本整形外科でのリマウチ性疾患への対応
山本整形外科では、日本整形外科学会認定リウマチ医である院長が的確にリマウチ性疾患の診断を行います。整形外科が専門とする関節や筋肉、骨などの運動器の障害であれば可能な限り対応いたします。
一方で重度の全身傷害や内臓器障害を伴うリマウチ性疾患の治療は、内科での治療が適切となる場合も多いため、信頼のおける適切な医療機関をご紹介させていただきます。
整形外科で治療を行う主なリマウチ性疾患
関節リマウチ
関節の滑膜に異常が生じ、慢性的な炎症(滑膜炎)を起こしている状態です。炎症が周囲の組織や骨へ影響を与えることで、関節の痛みや腫れ、こわばり、水腫、可動域制限などが生じます。進行すると関節が破壊されて日常生活に影響が出るほどになります。主に手足の指や手首に症状が現れますが、肘や膝、足首などあらゆる関節部に生じる可能性があります。また、左右対称かつ複数の関節に生じることが多いです。
なお、関節だけでなく、貧血、倦怠感、微熱などの全身症状が現れることもあります。
原因
具体的な原因は不明ですが、免疫異常が影響していると考えられています。また、遺伝的要因や生活環境なども発症に影響を与えている可能性が指摘されています。
治療
基本的には、抗リウマチ剤や非ステロイド性消炎剤などを使用して症状の進行を抑えます。痛みと炎症を抑えるためステロイド注射を行うこともあります。関節のダメージが著しい場合には、手術を行うこともあります。
関節リマウチによって生じた関節変形は自然治癒しませんので、早期発見・早期治療によって変形を食い止めることが極めて重要です。
変形性関節症
軟骨が擦り減ったことにより、関節の骨同士が直接擦れ合うことで炎症を起こした状態です。
関節部に痛みや腫れなどが生じます。骨が擦り減ることでトゲ(骨棘)が生じることもあり、文字通り関節が変形して、動かしにくくなっていきます。
背中や股、膝の関節で起こりやすく、症状が進行すると痛みや関節の可動域制限によって日常生活に支障が出るほどになります。
原因
主に加齢による軟骨の劣化が原因となるほか、怪我や感染症の後遺症などが原因で発症することもあります。また、生活習慣や遺伝的要因の影響も考えられます。
治療
抗炎症剤や関節内注射による薬物療法と、物理療法によって痛みと症状の進行を抑えます。症状が改善しない、あるいは重度の変形が生じている場合には、手術を行うこともあります。
手術の有無を問わず、関節の機能回復のためには適切なリハビリが必要です。
骨粗鬆症
骨密度が低下して骨が脆くなったことにより、骨折しやすくなっている状態です。骨粗鬆症自体は生命を直接脅かすものではありませんが、通常であれば折れないはずの骨が軽度の衝撃で折れてしまうため、さまざまな障害が引き起こされます。
とくに背骨が骨折・変形すると、少しの体の動きでも腰や背中に激痛が起こり、日常生活に大きな支障をきたします。
骨粗鬆症は、ホルモンバランスの影響からとくに女性に起こりやすいという特徴があります。
高齢女性の発症例が比較的多いですが、生活習慣も影響するため、年齢を問わず注意が必要な疾患です。
原因
主に加齢による骨の代謝機能のバランスの乱れが原因です。また、関節リマウチや先天性の疾患が原因となることもあります。
運動器不足や喫煙、過度の飲酒などの生活習慣も少なからず影響を与えます。
治療
年齢や性別、症状の程度によって異なりますが、一般的には薬物治療(内服治療)と生活習慣の改善指導によって、骨密度の回復を目指します。
ただし、失われた骨密度を完全に回復することは極めて困難です。骨粗鬆症になってから治療するのではなく、「ならないように予防」することが重要です。
比較的女性に起こりやすいため、50歳を過ぎたら一度検査を受けることをおすすめします。