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腰の痛み

腰の痛みの種類

椎間板ヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)

椎間板ヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)

脊椎(背骨)は複数の椎骨で構成されています。この椎骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板(ついかんばん)という軟骨があり、椎骨同士が擦れないよう保護しています。
この椎間板が何らかの理由で正常な位置から飛び出してしまい、周囲の脊髄や神経を圧迫している状態を「椎間板ヘルニア」と呼び、主に痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
脊椎のうち腰部にあるものが腰椎で、椎間板ヘルニアがこの腰椎で生じたものを「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。腰から足にかけての痛みやしびれなどが主な症状です。

原因

加齢による椎間板の変性、日常の動作や姿勢、激しいスポーツなどによる椎間板への強い圧力です。さらに、喫煙などの生活習慣や仕事のストレスも発症に影響を与えると考えられています。
とくに腰椎椎間板ヘルニアの場合、重いものを持ち上げる、長時間の立ち・座り仕事などで、日常的に腰へ負担がかかっている方に発症しやすい傾向があります。

治療

症状の緩和には、マッサージやストレッチなどの方法が有効です。日常生活における腰への負担がヘルニアの原因となっている場合も多いため、生活指導も重要な要素となります。適切な姿勢や体の使い方を意識することで、症状の緩和や再発防止に効果が期待できます。
症状によっては鎮痛剤を用いたり、リハビリを提案したりすることもあります。

腰椎分離症

椎骨の後方で関節部分を構成する「椎弓」という部位が骨折(疲労骨折)することで起こる疾患です。とくにスポーツを行う成長期の子どもの発症例が多いのが特徴です。
腰から太ももにかけてのしびれ、腰痛(腰を伸ばす、長時間の立ち姿勢などで痛みが悪化する)などが主な症状です。分離症が進行すると、背骨がズレて「腰椎すべり症(腰椎分離すべり症)」に移行し、よりひどい症状が現れることもありますので、注意が必要です。

原因

腰椎の一部は比較的衝撃に弱いため、激しい運動の連続、および外部からの圧力が主な原因となります。

治療

病態に応じて治療方法は大きく変わります。初期の段階であれば、スポーツを中止し、安静を保つことで症状の改善が見込めます。また、腰の筋力を強化し、安定性を高めるためのストレッチも効果的です。
偽関節の状態になると治癒が見込めないため、治療は痛みの管理を目的としたものになり、痛みを和らげるために鎮痛剤や抗炎症剤、ブロック注射を使用することもあります。また、重度の腰椎分離症の場合には、手術を検討することもあります。

腰椎すべり症

脊椎(背骨)が正常な位置から滑り出てしまった状態を「すべり症」と呼びます。これが腰(腰椎)で生じたものが「腰椎すべり症」です。主に腰痛と坐骨神経痛(臀部から下肢にかけての痛み、しびれ)があげられます。また、症状が長距離を歩くことで生じ、休息を挟むことで楽になる(間欠性跛行)というケースもよくみられます。
背骨の変形が原因の「腰椎変性すべり症」と、上述した腰椎分離症から生じる「腰椎分離すべり症」とに分けられますが、現れる症状に大きな違いはありません。

原因

腰椎変性すべり症は、加齢などによる椎間板の変性が原因で起こります。一方、腰椎分離すべり症は、腰椎の関節突起間部の疲労骨折(腰椎分離すべり症)が原因となり、腰椎の安定性が失われることで生じます。

治療

まずは安静にして腰への負担を減らし、消炎鎮痛剤やブロック注射を用いて症状を緩和させます。あわせてリハビリを行い、腰周りの筋力を強化しつつ経過をみます。
症状が重く、日常生活に支障をきたしているような場合には、手術を提案することもあります。

腰椎脊柱管狭窄症

脊髄の神経が通るトンネルを「脊柱管」と呼び、これが狭くなり血流が滞ることで神経障害が生じている状態が「脊柱管狭窄症」です。脊柱管狭窄症が腰椎で起こると、腰の痛みや下肢のしびれなどを引き起こされます。
また、長距離を歩くと症状が悪化し、休息により再び歩けるようになる(間欠性跛行)のも典型的な症状です。悪化すると下肢の力の低下、排尿障害などが起こることもあります。

原因

上述した腰椎椎間板ヘルニアと症状は似ていますが、こちらは加齢による骨や靭帯の変性が主な原因であり、とくに50代以上の方に多くみられるのが特徴です。

治療

まずは安静を保ち、腰部の負荷を軽減することが大切です。そのうえで消炎鎮痛剤の使用、神経ブロック注射、物理療法で症状の改善を図ります。また、日常生活で正しい姿勢や適度な運動を意識することも重要ですので、適宜生活指導を行います。

上記でも効果が得られない場合には手術を検討することもあります。

筋・筋膜痛症候群(MPS)

具体的な原因がないにもかかわらず、痛みやしびれ、筋肉の痙攣、凝りが起きている状態を「筋・筋膜痛症候群(MPS)」と呼びます。首・肩・腰・脚など全身のさまざまな部位に起きますが、とくに背骨を支える筋肉に起こりやすいとされています。
レントゲンや血液検査などでは異常が見つからないため、診断が難しい疾患です。しかし、放置し悪化すると症状が広範囲に及ぶため、早期の対応が大切です。

原因

さまざまな要因が考えられますが、レントゲンや血液検査などの検査でも原因が特定できない場合がほとんどです。検査で異常がないのに先に述べたような症状が現れる場合は、一度整形外科へご相談ください。

治療

筋肉の中に痛みの引き金となるしこり(トリガーポイント)があるのが特徴です。このトリガーポイントや筋膜へのブロック注射によって痛みを緩和することができます。また、ストレッチなどによって筋肉を引き伸ばすことで症状の改善が見込めることもあります。

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