その腰痛、本当に放置して大丈夫?|大阪鶴橋の整形外科クリニックが解説

コラム

その腰痛、本当に放置して大丈夫?|大阪鶴橋の整形外科クリニックが解説column

2025.06.09
腰痛

「ちょっと無理をしただけだから」「そのうち治るだろう」と、腰の痛みを放置していませんか?慢性的な腰痛は、日常生活の質を著しく低下させるだけでなく、放置することで症状が悪化し、より深刻な状態を招く可能性もあります。

整形外科クリニックは、単に痛みを和らげるだけでなく、腰痛の根本的な原因を探り、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療を提供できる医療機関です。今回は、整形外科で受けられる腰痛治療について、その多様な原因、保存療法の詳細、そして再発予防までを徹底的に解説いたします。

知っておきたい、腰痛を引き起こす様々な要因:あなたの痛みはどこから?

腰痛の原因は実に様々です。自己判断で「ただの疲れ」と決めつけてしまう前に、整形外科を受診して正確な診断を受けることが大切です。

日常生活に潜む腰痛の原因:積み重ねが大きな負担に
長時間の同一姿勢

デスクワーク、立ち仕事、運転など、長時間同じ姿勢を続けることは、特定の筋肉や椎間板に持続的な負担をかけます。特に、不自然な姿勢での作業は要注意です。

不良姿勢の習慣化

猫背、前かがみ、骨盤の歪みなどは、腰椎の生理的な弯曲を崩し、腰周りの筋肉や靭帯に過剰な負荷を与えます。スマートフォンやPC操作時の姿勢にも注意が必要です。

運動不足

体幹の筋肉(腹筋、背筋)や、股関節周りの筋肉が弱いと、腰椎を十分に支えることができず、ちょっとした動作でも腰に負担がかかりやすくなります。

筋力不足と柔軟性の低下

腰周りの筋肉だけでなく、お尻や太ももの筋肉の柔軟性低下も、腰の動きを制限し、負担を増やす原因となります。

間違った動作

重い物を持ち上げる際の不適切な体勢や、急な動作、ひねり動作などは、ぎっくり腰などの急性腰痛を引き起こす可能性があります。

加齢に伴う変化:避けられないけれど、対策はできる
椎間板の変性・椎間板ヘルニア

加齢とともに椎間板の水分が減少し、クッションとしての機能が低下したり、亀裂が生じて髄核が飛び出し、神経を圧迫することがあります。

脊柱管狭窄症

背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されて、足のしびれや痛み、間欠跛行(歩行と休息を繰り返す)などの症状を引き起こします。

変形性腰椎症

腰椎の椎体や椎間関節が変形し、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突起ができ、神経を刺激することがあります。

>>腰痛の種類についてはこちら

生活習慣と腰痛の深い関係:見直すことで改善も
肥満

過剰な体重は、常に腰に大きな負担をかけ、腰痛のリスクを高めます。

喫煙

喫煙は血行を悪くし、椎間板への栄養供給を妨げるため、変性や痛みを進行させる可能性があります。

ストレス

ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、自律神経のバランスを崩すことで、腰痛を悪化させることがあります。

睡眠不足

十分な睡眠は、体の修復や疲労回復に不可欠です。睡眠不足は、痛みの慢性化にも繋がることがあります。

見逃せない、その他の原因:早期発見が重要な場合も
ぎっくり腰(急性腰痛症)

突然激しい痛みに襲われるもので、原因は様々ですが、筋肉や靭帯の損傷、椎間関節の捻挫などが考えられます。

内臓疾患

腎臓や婦人科系の病気などが、腰痛として現れることがあります。

腫瘍・感染症

まれではありますが、背骨やその周辺の腫瘍や感染症が腰痛の原因となることもあります。

整形外科での腰痛治療

整形外科では、画像検査(レントゲン)や神経学的検査などで腰痛の原因を特定し、患者様の状態に合わせた治療計画を立てます。多くの場合、まずは手術を行わない保存療法を基本として治療を進めていきます。

痛みを和らげる薬物療法:症状に合わせたきめ細やかな対応
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

炎症を抑え、痛みを軽減する内服薬や坐薬、外用薬を使用します。

アセトアミノフェン

比較的副作用が少なく、軽度から中等度の痛みに用いられます。

筋弛緩薬

筋肉の異常な緊張を和らげ、痛みを緩和します。

神経障害性疼痛治療薬

しびれを伴うような神経の痛みに対して用いられます。

抗うつ薬・抗てんかん薬

神経の痛みを調節する作用があり、慢性的な痛みに用いられることがあります。

ブロック注射

局所麻酔薬やステロイドなどを、痛みの原因となっている神経や関節の周囲に注射し、痛みを遮断します。痛みの診断や治療効果の判定にも用いられます。

運動療法・リハビリテーション:痛みの根本改善と再発予防の要
理学療法士による個別指導

専門的な知識を持つ理学療法士が、患者様一人ひとりの状態や痛みに合わせた運動プログラムを作成し、正しいフォームや注意点を丁寧に指導します。

ストレッチング

硬くなった筋肉や関節を伸ばし、柔軟性を改善することで、腰への負担を軽減し、可動域を広げます。

筋力トレーニング

体幹(腹筋、背筋)、股関節周り、下肢の筋肉を強化することで、腰椎を安定させ、正しい姿勢を保つための土台を作ります。

姿勢矯正・動作指導

日常生活や仕事における正しい姿勢や、腰に負担のかからない動作(立ち上がり方、物の持ち上げ方など)を習得します。

神経モビライゼーション

神経の滑走性を改善し、神経由来の痛みを緩和する手技療法です。

装具療法:腰の安定性を高め、安静を保つためのサポート
コルセット・腰痛ベルト

腰椎を安定させ、動きを制限することで、急性期の強い痛みや、不安定な状態をサポートします。ただし、依存しすぎると筋力低下を招くため、医師や理学療法士の指示に従い、適切な期間のみ使用することが重要です。

生活習慣の改善指導:長期的な視点での腰痛対策
姿勢指導

座り方、立ち方、寝方など、日常生活における正しい姿勢を指導します。

作業環境の改善

デスクワークの環境や、仕事中の姿勢などを見直し、腰への負担を軽減するためのアドバイスを行います。

体重管理・食事指導

適切な体重を維持するための食事指導や、炎症を抑える効果のある栄養素に関する情報提供を行います。

禁煙指導

喫煙が腰痛に与える悪影響について説明し、禁煙をサポートします。

ストレス管理

ストレスを軽減するためのリラクゼーション方法や、適切な休息の取り方などを指導します。

睡眠指導

質の高い睡眠を確保するためのアドバイスを行います。

痛みを繰り返さないために:整形外科医からのメッセージ

腰痛は、一度良くなっても再発しやすいものです。整形外科では、痛みの治療だけでなく、再発を予防するためのアドバイスや運動指導も行っています。

定期的な運動習慣

ウォーキングや水泳などの有酸素運動や、体幹トレーニングを継続することで、腰周りの筋肉を強化し、柔軟性を維持することが大切です。

正しい姿勢の意識

日常生活の中で、常に正しい姿勢を意識することが、腰への負担を軽減する第一歩です。

無理のない動作

重い物を持ち上げる際や、体をひねる動作など、腰に負担のかかる動作はできるだけ避けるようにしましょう。

適正体重の維持

バランスの取れた食事と適度な運動により、適正体重を維持することは、腰痛予防に繋がります。

疲労を溜めない

適切な休息と睡眠を心がけ、疲労を溜めないようにしましょう。

腰痛治療は、大阪鶴橋の山本整形外科へご相談ください

「もしかしたら、もっと早く受診していれば…」と感じる患者様は少なくありません。自己判断で痛みを我慢したり、市販薬だけで済ませたりせずに、気になる腰の痛みがあれば、まずは整形外科専門医にご相談ください。

大阪市鶴橋・玉造の山本整形外科では、患者様の痛みの原因を丁寧に診断し、それぞれの状態に合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案いたします。保存療法を基本とし、患者様ご自身の治癒力を最大限に引き出すためのサポートをさせていただきます。

長引く腰痛から解放され、快適な生活を取り戻すために、私たちと一緒に一歩を踏み出しませんか?皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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