つらい膝の痛み、原因と自分でできる改善策|山本整形外科|東成区鶴橋・玉造・今里の整形外科

コラム

痛風は何科に行けばいい?|医師が解説column

2025.04.16
痛風は何科に行けばいい?

「足の指が突然腫れて激しく痛む」「健康診断で尿酸値が高いと言われた」これらの症状に心当たりがある方は、もしかしたら痛風かもしれません。痛風は、放置すると関節の変形や腎臓病など、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。しかし、「痛風になったら何科に行けばいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、痛風の診療科について、整形外科医の視点から詳しく解説します。

痛風とは?

痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで、尿酸が結晶となり関節に蓄積し、炎症を引き起こす病気です。足の親指の付け根に激しい痛みが生じることが多く、他にも足首、膝、手の関節などに症状が現れることがあります。痛風発作は、通常1週間から10日ほどで自然に治まりますが、放置すると発作の間隔が短くなり、関節の変形や痛みなどの慢性的な症状を引き起こすことがあります。

痛風の診療科

痛風の診療は、主に以下の診療科で行われます。

内科

痛風の原因となる高尿酸血症の治療や、生活習慣の改善指導など、痛風の根本的な治療を行います。

整形外科

痛風発作による関節の痛みや腫れの治療、関節の変形に対する治療など、運動器の症状に対する治療を行います。

リウマチ科

痛風と似た症状を示す関節リウマチなど、他の関節疾患との鑑別や、合併症の管理を行います。

整形外科でできること

整形外科では、主に以下の痛風治療を行います。

痛風発作の治療

痛風発作による激しい痛みや腫れに対して、鎮痛剤や湿布などを用いて症状を緩和します。関節内にステロイド薬を注射することもあります。

関節の変形に対する治療

痛風を繰り返すことで関節が変形してしまった場合には、装具療法や手術など、関節の変形に対する治療を行います。

リハビリテーション

痛風発作後のリハビリテーションや、関節の可動域を維持するための運動療法を行います。

画像診断

レントゲンや超音波検査などを用いて、関節の状態を詳しく調べます。これにより、痛風による関節の変化や、他の疾患との鑑別を行うことができます。

関節液検査

関節に針を刺し、関節液を採取して検査することがあります。この検査では、関節液中の尿酸結晶の有無を確認し、痛風の確定診断や、他の関節炎との鑑別を行います。

どのような時に整形外科を受診すればいいのか

以下のような症状がある場合には、整形外科を受診することをおすすめします。

  • 足の親指の付け根や足首、膝、手の関節などが急に腫れて激しく痛む
  • 関節の痛みや腫れが続く
  • 関節が変形してきた
  • 痛風発作後に、関節の動きが悪くなった
  • 痛風発作を繰り返しており、関節の機能低下が心配な場合
  • 他の医療機関で痛風と診断されたが、関節の症状に対する治療を受けたい場合

 

整形外科では、痛風による関節の症状に対する専門的な治療を行うことができます。また、他の運動器疾患との鑑別や、リハビリテーションなども行います。

痛風と間違えやすい病気

痛風の症状は、他の病気と間違えやすいことがあります。例えば、以下のような病気です。

偽痛風

ピロリン酸カルシウムという結晶が関節に溜まり炎症を起こす病気で、痛風とよく似た症状を引き起こします。

関節リウマチ

免疫の異常により関節に炎症が起こる病気で、複数の関節に痛みや腫れが生じることがあります。

蜂窩織炎

細菌感染により皮膚や皮下組織に炎症が起こる病気で、痛風と間違えて診断されることがあります。

これらの病気と痛風を鑑別するためには、専門医による診察や検査が必要です。

痛風の予防と治療

痛風の予防と治療には、以下のことが重要です。

01

生活習慣の改善
  • バランスの取れた食事、適度な運動、十分な水分補給などを心がけ、尿酸値をコントロールしましょう。特に、プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、ビールなど)の摂取は控えめにしましょう。

02

薬物療法
  • 医師の指示に従って、尿酸値を下げる薬や、痛風発作を予防する薬を服用しましょう。

03

定期的な検査
  • 定期的に尿酸値を測定し、痛風の状態を把握しましょう。

まとめ

痛風の診療科は、症状や状態によって異なります。
痛風発作による関節の痛みや腫れ、関節の変形など、運動器の症状でお困りの場合は、当院のような整形外科を受診してください。
痛風についてお困りのことがあれば、鶴橋・玉造の山本整形外科にお気軽にご相談ください。

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