股関節が痛い!|山本整形外科|東成区鶴橋・玉造・今里の整形外科

コラム

股関節が痛い!|整形外科専門医が原因と治療法を解説column

2025.03.05

1. はじめに

股関節が痛い!

「最近、股関節がズキズキ痛む…」 「股関節が痛くて、歩くのが辛い…」
もしかしたら、それは股関節の異常が原因かもしれません。
股関節は、上半身と下半身をつなぐ重要な関節であり、歩行や立ち座りなど、様々な動作に関わっています。 そのため、股関節に痛みがあると、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
今回は、股関節の痛みの原因や症状、治療法、予防法などを整形外科専門医がわかりやすく解説します。

2. 股関節とは?

股関節は、大腿骨(太ももの骨)と骨盤をつなぐ関節であり、球状の骨頭が大腿骨臼(骨盤のくぼみ)にはまり込むような形をしています。 この構造により、股関節は様々な方向に動くことができます。
股関節の周りには、筋肉や靭帯が多数存在し、関節の安定性を保ちながら、スムーズな動きをサポートしています。

3. 股関節の痛みの原因

股関節の痛みの原因は様々ですが、主なものとしては以下のものが挙げられます。

変形性股関節症

○ 加齢や過度の負担により、股関節の軟骨がすり減り、炎症が起こることがあります。
○ 日本人では、臼蓋形成不全(骨盤のくぼみが浅い)が原因で発症しやすいと言われています。

関節リウマチ

○ 自己免疫疾患の一種で、関節を包む滑膜が炎症を起こし、関節液が過剰に分泌されたり、軟骨が破壊されたりします。

大腿骨頭壊死

○ 大腿骨頭への血流が途絶え、骨組織が壊死してしまう病気です。
○ ステロイド薬の使用や、過度の飲酒などが原因となることがあります。

股関節唇損傷

○ 股関節唇とは、大腿骨頭と骨盤の隙間を埋める軟骨組織のことで、この部分が損傷すると、痛みが生じることがあります。

その他の病気

○ 化膿性股関節炎、結核性股関節炎、一過性大腿骨頭萎縮など、様々な病気が原因で股関節の痛みが生じることがあります。

怪我(外傷)

○ 転倒やスポーツなどで股関節を捻挫したり、骨折したりすると、痛みが生じることがあります。

筋肉・腱の炎症

○ 股関節周囲の筋肉や腱が炎症を起こすと、痛みが生じることがあります。
○ オーバーユース(使いすぎ)や、不良姿勢などが原因となることがあります。

4. 股関節の痛みの症状

股関節の痛みの症状は、原因や病態によって異なりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。

変形性股関節症

○ 初期には、立ち上がりや歩き始めに股関節の奥の方や太ももの付け根に痛みを感じます。
○ 進行すると、痛みは持続的になり、安静時にも痛むようになります。
○ 股関節の可動域が制限され、足を大きく開いたり、曲げたりすることが困難になります。
○ 跛行(はこう)が現れ、足を引きずるような歩き方になることがあります。

関節リウマチ

○ 股関節だけでなく、他の関節にも炎症が起こり、痛みや腫れが生じます。
○ 朝のこわばりや、関節の変形が見られることがあります。
○ 股関節の痛みは、運動時だけでなく、安静時にも続くことがあります。

大腿骨頭壊死

○ 初期には、股関節の奥の方や太ももの付け根に鈍い痛みを感じます。
○ 進行すると、痛みは強くなり、歩行や立ち座りが困難になります。
○ 股関節の可動域が制限され、跛行が現れることがあります。

股関節唇損傷

○ 股関節を捻ったり、開いたりする際に、股関節の奥の方に鋭い痛みを感じます。
○ 痛みは、運動時だけでなく、特定の動作で繰り返されることがあります。
○ 股関節の可動域が制限されたり、引っかかるような感じがしたりすることがあります。

その他の病気

○ 化膿性股関節炎では、股関節の激しい痛みや腫れ、発熱などがみられます。
○ 結核性股関節炎では、股関節の痛みや腫れが徐々に進行し、関節が破壊されることがあります。
○ 一過性大腿骨頭萎縮では、股関節の痛みや可動域制限が一時的に起こりますが、自然に回復することが多いです。

怪我(外傷)

○ 股関節を捻挫した場合は、股関節の痛みや腫れ、皮下出血などがみられます。
○ 股関節を骨折した場合は、激しい痛みや変形、歩行不能などがみられます。

筋肉・腱の炎症

○ 股関節周囲の筋肉や腱の炎症では、特定の動作や運動時に痛みを感じます。
○ 押すと痛みがあったり、ストレッチで痛みが和らぐことがあります。

5. 股関節の検査・診断

股関節の痛みの原因を特定するために、以下の検査が行われます。

問診

○ 症状や既往歴、怪我の有無などを詳しくお伺いします。
○ いつから症状が現れたのか、どのような時に痛みを感じるのかなど、具体的な情報を教えてください。

視診・触診

○ 股関節の状態を目で確認したり、触ったりして、腫れや痛みの程度を調べます。
○ 股関節の可動域や、不安定感なども確認します。

レントゲン検査

○ 股関節の骨や関節の状態を確認します。
○ 変形性股関節症の進行度合いや、骨折の有無などを確認できます。

MRI検査

○ レントゲン検査ではわからない軟骨や靭帯の状態を詳しく調べます。
○ 大腿骨頭壊死や股関節唇損傷の有無などを確認できます。

CT検査

○ 股関節の骨の状態を3次元的に確認します。
○ 骨盤の形状や、骨折の評価などに有用です。

血液検査

○ 関節リウマチや、感染症の疑いがある場合に行われます。

6. 股関節の痛みの治療法

股関節の痛みの治療法は、原因や症状の程度によって異なりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。

変形性股関節症

○ 保存療法: 痛み止めや湿布、関節内注射(ヒアルロン酸、ステロイド)、理学療法(運動療法)などを行います。
○ 手術療法: 保存療法で改善しない場合、人工股関節置換術や骨切り術などを行います。

関節リウマチ

○ 薬物療法: 抗リウマチ薬、ステロイド薬、生物学的製剤などを使用します。
○ 手術療法: 関節の破壊が進んだ場合、人工股関節置換術などを行います。

大腿骨頭壊死

○ 保存療法: 症状が軽い場合は、安静、免荷(体重をかけない)、薬物療法などを行います。
○ 手術療法: 進行した場合は、骨切り術や人工股関節置換術などを行います。

股関節唇損傷

○ 保存療法: 痛み止めや湿布、理学療法などを行います。
○ 手術療法: 保存療法で改善しない場合、関節鏡手術で損傷した部分を修復します。

その他の病気

○ 原因となっている病気に対する治療を行います。

怪我(外傷)

○ 捻挫の場合は、安静、冷却、圧迫などを行います。
○ 骨折の場合は、手術が必要になることがあります。

筋肉・腱の炎症

○ 安静、冷却、痛み止め、ストレッチなどを行います。

7. 股関節の痛みの予防と日常生活での注意点

股関節の痛みを予防するためには、以下の点に注意することが大切です。

適度な運動

○ 股関節に負担をかけすぎないように、ウォーキングや水泳などの軽い運動を心がけましょう。
○ 運動前には、ストレッチなどで体を温めることが大切です。

体重管理

○ 肥満は股関節に負担をかけるため、適切な体重を維持しましょう。
○ バランスの取れた食事を心がけ、過食を避けましょう。

姿勢

○ 正しい姿勢を保ち、猫背にならないようにしましょう。

8. まとめ

股関節の痛みは、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 痛みを感じたら、自己判断せずに、早めに整形外科を受診しましょう。
適切な検査と治療を受けることで、症状を改善し、快適な生活を送ることができます。
山本整形外科では、股関節の痛みやその他の運動器疾患でお悩みの方の診察・治療を行っております。 お気軽にご相談ください。

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