骨粗鬆症(骨粗しょう症)|山本整形外科|東成区鶴橋・玉造・今里の整形外科

コラム

骨粗鬆症(骨粗しょう症)と栄養素column

2024.11.29

骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは?

骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは?

骨粗鬆症とは骨の量(骨密度)が減って骨の強度が下がり、軽い衝撃でも骨折しやすくなる病気のことをいいます。
加齢や栄養不足などで骨量を十分に回復できなくなると、骨密度が下がり、骨粗鬆症を引き起こしやすくなります。
骨粗鬆症による骨折は、連鎖的に次の骨折が起こりやすくなり、適切な処置を行なわなければ運動機能が低下して寝たきりに繋がってしまうこともあります。

骨粗鬆症(骨粗しょう症)を予防する食事について

骨の健康のためにはカルシウムが最も重要な栄養素ですが、カルシウムは体内に吸収されにくいという性質を持つため、カルシウムの吸収を助ける栄養素が必要になります。その栄養素として代表的なものがカルシウムの吸収を促進するビタミンDと、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKです。
骨粗鬆症の予防は、単にカルシウムを摂取するのではなく、適切なエネルギー摂取と、バランスの良い食事を行うことが大切です。

骨粗鬆症(骨粗しょう症)の予防に役立つ栄養素

先述した骨粗鬆症を予防する栄養素について、詳しくご説明したいと思います。

カルシウム

カルシウム

カルシウムが骨に取り込まれることで新しい骨が作られるため、カルシウムは骨の重要な構成成分です。
体内のカルシウムは99%が骨と歯に含まれ、残りの1%は血液などに含まれています。
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、わかめなどの海藻などにカルシウムが多く含まれています。

ビタミンD

ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を助長する栄養素です。
ビタミンDは日光を浴びることによって体内で作られることもありますが、高齢者や屋内にいることが多い人は日光に浴びる機会が減少し、ビタミンDが不足してしまいます。
また、ガラスを通して日光を浴びても、十分な日光浴とは言えませんので注意しましょう。ビタミンDが多く含まれている食材は、サケやマスなどの魚類やきくらげなどのきのこ類が主です。

ビタミンK

ビタミンK

ビタミンKは、骨を作る骨芽細胞の働きを助け、ビタミンDと同様に骨へのカルシウムの吸収を助けてくれる栄養素です。
また、骨を破壊する破骨細胞の働きを抑制するといった効果もあります。ビタミンKは納豆などの発酵食品や、ブロッコリー、小松菜など、緑色の葉物の野菜に多く含まれています。

 

その他には、骨の中に入るカルシウム量を調整する効果があるマグネシウム。骨密度を助長するたんぱく質。女性ホルモンと似た作用があり骨の破壊を抑えるイソフラボンなどの栄養素も、骨粗鬆症の予防に効果があるとされています。

またこれらの栄養素を摂取するためにサプリメントの活用も1つの手ですが、特にカルシウムのサプリメントは過剰摂取すると心血管疾患のリスクを高めるという報告もあります。
できるだけ必要な栄養素は食事で摂取し、サプリメントはあくまで補助的に使うものだと認識しましょう。

当院で行える骨粗鬆症(骨粗しょう症)の検査について

当院では、MD法と呼ばれる骨密度検査を受けることができます。特に閉経後の女性は可能であれば半年に1回、骨密度検査を受けると良いとされています。骨密度検査で骨密度が下がっていると診断された人は、定期的に整形外科クリニックで診断を受け、骨粗鬆症治療の時期を逃さないようにしましょう。

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